Heathkit TC-3 真空管試験機

Heathkit TC-3 真空管試験機

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ここでは初めて取り上げるエミッション試験型の真空管試験機です。

各国各メーカー無数にあるエミッション試験機の中で、試験チャートの充実や操作性、整備性などから個人的にはHeathkitの物が最もオススメです(入手可能であれば最後期のIT-3117)

 

エミッション試験機は全ての種類の真空管を2極管動作になるよう接続し、流れる電流で良否を判断する試験機です。

実際の動作に近いGm試験機に比べれば簡易な試験方法なので不良管の見落としは多くなるものの、良否判定には十分かもしれません。

 

任意条件設定型のGm試験機と違い、TV-7のような簡易Gm型や今回のようなエミッション型試験機では必ずメーカーの作成した試験チャートが必要になります。

つまり試験チャートが無い場合や、チャートに載っていない真空管は試験ができません。

その点Heathkitの試験機は初代TC-1からIT-3117まで同じ条件での試験なので、データが共通で網羅されている真空管も多く、その試験チャートも簡単に入手できるというのは大きな利点です。

 

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作りなれている?だけあって操作しやすいレイアウトで、元々はキット製品ですから整備も非常に楽です。

ジャンク品で入手しても、トランスとメーターが故障していない限り、ほぼ修理が出来ると思います。

Gm試験機のように高価でなく、扱いやすいので手軽に試験するにはオススメです。