Western Electric 300Bは多くのメーカーによって同等管が作られ、国内でも岡谷電機がHF-300Bという型番で製造していました。
そしてその岡谷電機が、1本に300Bを2つ入れてしまおうという安直合理的な発想に基づき作ったのが、このHF-300BWです。
かなりのレア管で殆ど見かけませんが、秋葉原オーディオ専科のカウンターケースには実物が置いてあります。
名前の通り300BがWな訳ですが、実際に見てみると何ともいえぬ独特の存在感があります。
300Bのプレートがそのまま2つ入り、間はメッシュシールドで仕切られています。
ゲッター4つ、ステムは十字と凝った造りです。
ベースは同社の表示管用のものを流用した12ピンで、センターピンにRODANのロゴが入っています。
お世辞にも使いやすそうとは言えないこの球、デモ用のアンプは作られたようですが、アマチュアで鳴らした方は居るんでしょうか…