国洋のJI-177Cと並んで、よく見かける試験器です。
横長ですが、国洋の小型試験器と同じくらいのサイズ感です。
Ep,Esgは~300Vまで連続可変、Egは0~100Vとなかなか充実していますが、電流容量が60mAしかないようです。
Eg,Ep,Esgは左メーターで監視できます。右メーターはGmとクオリティチェックです。
電圧が監視できる点で国洋の小型機より優れますが、Ipを監視することは出来ません。
ソケット接続はリード差し込み式です。
これ以前の試験器でもロータリースイッチを使ったものは多々ありますが、横河はあえてこの方式にこだわったようです。
ロータリースイッチよりも手間ですが、パネル面積を減らせる点や、接触不良防止などの点では有利なのでしょう。端子の質は中々良いです。
内部は蝶番で展開できるようになっていて、メンテナンス性も考慮された設計です。
このあたりの造りの良さは、流石横河電機と思います。
Gmは商用周波数を入れて測定しているようです。
パネル面はレザー風で、なかなかカッコいいです。
接続の手間や電源容量の少なさを考えると実用性は乏しいですが、出来の良い機械として所有欲のくすぐられる試験器です。