横河電機 VTV-112(JI-177B) 真空管試験器

横河電機 VTV-112(JI-177B)真空管試験器

尾瀬(@OZEMmiku)さんからお借りしたものです。

 

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国洋のJI-177Cと並んで、よく見かける試験器です。
横長ですが、国洋の小型試験器と同じくらいのサイズ感です。

Ep,Esgは~300Vまで連続可変、Egは0~100Vとなかなか充実していますが、電流容量が60mAしかないようです。

 

Eg,Ep,Esgは左メーターで監視できます。右メーターはGmとクオリティチェックです。

電圧が監視できる点で国洋の小型機より優れますが、Ipを監視することは出来ません。

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ソケット接続はリード差し込み式です。

これ以前の試験器でもロータリースイッチを使ったものは多々ありますが、横河はあえてこの方式にこだわったようです。

 

ロータリースイッチよりも手間ですが、パネル面積を減らせる点や、接触不良防止などの点では有利なのでしょう。端子の質は中々良いです。

 

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内部は蝶番で展開できるようになっていて、メンテナンス性も考慮された設計です。

このあたりの造りの良さは、流石横河電機と思います。

Gmは商用周波数を入れて測定しているようです。

 

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パネル面はレザー風で、なかなかカッコいいです。

接続の手間や電源容量の少なさを考えると実用性は乏しいですが、出来の良い機械として所有欲のくすぐられる試験器です。